釣り人にとって、自分の釣り場
特に一般的にあまり周知されていない穴場
は釣りという趣味の質を保つため、継続するために
無くてはならない存在です。
だから釣りが好きな釣り人ほど、釣り場を公開しない傾向にあります。
ネットをあさっていた際某知恵袋などで
〇〇市で良く釣れる場所を教えてください！
のような質問を稀に見かけます。
更にこういった質問に対し
教えません
自分で探してください
といった回答が見られます。
事情を知らない人は
かっこつけやがって
独り占めしやがって
のような感想を抱くかもしれません。
が、私はこういった回答こそが釣りという文化を守り
質問者を最も成長させる回答だと思います。
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私が以前通っていたとあるポイントの話をします。
そのポイントはそこそこ規模が大きな漁港であり
釣り雑誌や釣具屋、様々な釣りブログで
足場が良い、広い、家族連れにもおすすめ！！
と、漁港関係者でも漁師でもない人がごり押ししていた場所です。
夕マズメに稀に様子見に寄ることがあったのですが
常に釣り人はびっしり、テントを張っている家族もいました。
とある日、夕方に立ち寄ると、そこにはポイ捨てされた
開封された釣り道具の袋
食い散らかされたコンビニ弁当等の袋
（と、それを引きずり回して更に散らかすタヌキやカラス）
散らかったコマセとそれにたかるハエ
管理するスタッフや幹事のいないパーティやら飲み会やら祭りの跡
といった惨状を目にしました。
それ以降、しばらく寄ることはなかったのですが
その間に新型コロナウイルスによるアウトドアブームが起こりました。
久々にそのポイントに立ち寄ると
波止入口に大きなフェンスが設置してありました。
当然、フェンスを越えて釣りをしようものなら
目撃されると厳重に注意されるでしょう。
要は釣り禁止です。
たまーに寄る程度の場所なので私は特に何もですが
大きな漁港が立入禁止となったのは
手軽に釣りを嗜んでいたり
ファミリーで楽しむ層には割と影響があったのでは…
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雑誌を売りたいが上に情報を売った出版社
商品を売りたいがゆえに情報を売った釣具屋
人気者になりたい、注目されたいがゆえに配信や記事で紹介をした人
釣り場のマナーを力説しない上記の拡散者たち
実際に釣り場を汚した有象無象たち
その有象無象たちを育成した親、教育した方々
マナーを守ってない人を見て注意できない人たち
(トラブルには巻き込まれたくないもんね)
誰が悪いのかはまあ一概には言えないですが
これだけの人たちが息を合わせないと
解決できない問題なのか
と思うとなかなかにシビアな問題です。
困ったことに、コロナ禍でたくさんの釣り場が
閉鎖、立入禁止、釣り禁止になる中
検索サジェストに
釣り禁止 何の権利
釣り禁止 うざい
釣り禁止 管理者
釣り禁止 権限
などなど
何の権利があって俺たちの遊びを邪魔するわけ？
とも思えるようなワードが表示されました。
いや…そりゃあ…お前…
釣り界隈がこんなモラルとなっている中
マナー守っている人がこっそり通い、
こっそり良い思いをしている
穴場のような場所を
誰かに教えるでしょうか。
誰か一人にだけ教えたつもりでも
その教えた相手が誰か一人にだけまた教え…
それが連鎖していく中で一人でも迂闊に情報を拡散する人や口が軽い人、
釣果や情報通を他人に威張りたい欲求のある人
に漏れたら終わりです。
誰か一人にだけ
内緒だよ
って教えるだけでも
自分のいきつけの、安らぎの場所がぶっ壊されるリスクがあります。
ハイエナが蔓延っているネットで
大切な場所を公開するでしょうか
釣りにドハマりしているマゾほど
コロナ禍での釣りブームを快く思ってはいなかったような気がします。
釣り場所は、自分で試行錯誤をして見つけるからこそ
その中で腕も上がり知識も得られると思いますし
良い場所を独り占めできれば
もっと釣りにハマることでしょう。
そんなマゾなことができない、
他人の情報でハイエナして美味しい思いだけして
自分の力のようにイキりたい
って方は、おそらく表面上は釣りにハマってても
潜在的には釣りに向いてないんじゃないかなと
釣り公園や管理釣り場などで、わいわいとやるのが関の山でしょう
漁港で仕事をされている方にも、他の釣り人にもあいさつをし
釣行の際にはごみ袋を携帯し(かさばるようなものでもないハズ)
情報に関してがっつくのもほどほどに…
せっかくの休日の趣味の時間に、
誰も争いたくはないハズです
